平成29年度の森林蓄積量は、5,242百万㎥となり、その内、1,933百万㎥が天然林、3,308百万㎥が人工林であることをお伝えしました。その人工林は、5年前の平成24年では、3,042百万㎥でしたので、5年間で、266百万㎥、約8.7%増加したことになります。かなり急激な増加といえます。
それでは、どのくらいの年齢の人工林蓄積量が増加したのかについて、平成19年、平成24年、平成29年の3回の調査結果をグラフにしてみました。横軸の齢級は、樹木の年齢である1年生から5年生までを1齢級とし、6~10を2齢級となっています。すなわち、順調に成長すれば、平成19年に1齢級の人工林は、平成24年には2齢級、平成29年には3齢級となります。3齢級くらいまでは、ちょっとわかりにくいですが、その後は、齢級を重ねるごとに、蓄積量が増加していることが読み取れます。 一般的に人工林では8齢級から10齢級で伐採されることが主流でしたので、そうであれば、10齢級からの蓄積量増加が減少するはずですが、ずっと増加しています。伐採齢級を2倍(16~20)にする長伐期施業の導入あるいは、管理放棄が増加していることが大きな要因として考えられます。
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Author井内正直 Archives
December 2024
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