昨日掲載したNHKニュース(3月のおはよう日本)ですが、そのきっかけとなった報道が、昨年5月に放映されたMRT宮崎放送制作のドキュメンタリー番組「私の森が消えた――森林盗伐問題を追う」のようです。放映後、10月にTBS系列の「報道特集」で全国放送されて反響を呼び、今年1月には東京新聞「こちら特報部」、そしてNHKが追跡報道した流れとなっています(農文協の「主張」、2018年7月号より:http://www.ruralnet.or.jp/syutyo/2018/201807.htm)。
そして、「私の森が消えた!~森林盗伐問題を追う~」は、第33回農業ジャーナリスト賞の「映像」部門を、今年の6月に受賞しています。今回は、主催する農政ジャーナリストのホームページ(http://jaja.cside.ne.jp/)から、受賞理由を抜粋します。 「森林面積が県全体の76%を占め、スギの素材生産量26年連続日本一の宮崎県で横行する森林盗伐問題の背景と実態を明らかにするため、長期にわたって関係者に丁寧に取材するというオーソドックスな手法に好感が持てる。森林資源の流失だけでなく、環境問題や災害誘発の原因にもなる危険な事態について粘り強く取材を続け、なぜ盗伐が頻繁に発生し、また罰することができないのか。林野行政の問題や警察の怠慢をあぶり出し、腰の重い関係各所を動かしたパワーは高く評価できる。住民の深い苦悩と行政、警察に関する対応も鋭く、ジャーナリズムの力を感じる。こうした「調査報道」によって、関係機関が変わり始めたことに大きな意味がある。番組放送終了後、関係業者が逮捕され、国が違法伐採の全国調査に乗り出すなど、林野行政に一石を投じた。放送後は被害者の会が結成されるなど反響を呼んだ。」
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Author井内正直 Archives
December 2024
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