昨年度総務省再造林地防護柵IoT実証事業では、スギ苗木の植林地の周囲を囲むように設置してある防護柵を対象としました。山奥で傾斜がきつく、足元も残材等で不安定な場所での設置ということもあり、支柱は軽量かつネットは繊維状(一部内部にステンレスが入っているケースもあり)のものを採用している。そのため、強風や倒木等によって、比較的損壊が発生するが、設置場所の特性で頻度高い点検は困難であることから、IoTによって点検を代替できないか実施してきました。
一方、農地や集落を囲む防護柵については、古くはトタン板や漁網等が利用されていたが、近年は、コストも安く、軽量で、設置しやすい「ワイヤーメッシュ」の防護柵が利用されている(下記の上写真)。もともとは、コンクリートの内部に埋め込んで、強度を高める為に開発されたものであるが、現在は、農地をシカやイノシシ等の侵入から守るための防護柵として活用されている。再造林地設置の防護柵に対して、平地で、足元も安定している場所が多いことから、設置後の損壊はそれほど多くないようであるが、ワイヤーメッシュの地面埋め込みが浅いと、そこからイノシシ等が侵入するケースがあり、追加対策(下記の下写真では棒で防護している)が必要となる等、点検は不可欠のようである。
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Author井内正直 Archives
December 2024
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