昨年度総務省再造林地防護柵IoT実証事業では、スギ苗木の植林地の周囲を囲むように設置してある防護柵を対象としました。山奥で傾斜がきつく、足元も残材等で不安定な場所での設置ということもあり、支柱は軽量かつネットは繊維状(一部内部にステンレスが入っているケースもあり)のものを採用している。そのため、強風や倒木等によって、比較的損壊が発生するが、設置場所の特性で頻度高い点検は困難であることから、IoTによって点検を代替できないか実施してきました。
一方、農地や集落を囲む防護柵については、古くはトタン板や漁網等が利用されていたが、近年は、コストも安く、軽量で、設置しやすい「ワイヤーメッシュ」の防護柵が利用されている(下記の上写真)。もともとは、コンクリートの内部に埋め込んで、強度を高める為に開発されたものであるが、現在は、農地をシカやイノシシ等の侵入から守るための防護柵として活用されている。再造林地設置の防護柵に対して、平地で、足元も安定している場所が多いことから、設置後の損壊はそれほど多くないようであるが、ワイヤーメッシュの地面埋め込みが浅いと、そこからイノシシ等が侵入するケースがあり、追加対策(下記の下写真では棒で防護している)が必要となる等、点検は不可欠のようである。
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昨年度の再造林地シカ等侵入防護柵IoT実証に引き続き、今年度から、農林水産省所管の「令和2年度農林水産研究推進事業委託プロジェクト研究」として、『 省力的かつ経済的効果の高い野生鳥獣侵入防止技術の開発』に参加します。
研究参加メンバー(所属団体)は、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構、公立大学法人兵庫県立大学、株式会社末松電子製作所、和歌山県、そして、弊社の5団体となり、コンソーシアムを組んで進めます。研究期間は、令和6年度までの5か年です。 研究事業の枠組み等は以下の通りです。これから、詳細についてご紹介します。 昨年度の総務省IoT実証事業「IoTの安心・安全かつ適正な利用環境の構築(IoT利用環境の適正な運用及び整備等に資するガイドライン等策定)」で実施しました「シカ等侵入防護柵の点検自動化に向けたIoTシステムの実証事業」の成果がまもなく総務省のホームページにて公開されます。
○IoT利用環境構築事例集 →皆様の実証成果を基に作成した”ガイドライン等”に該当する資料 ○成果報告書 →実証終了時に提出いただいた成果報告書 詳細については、総務省から連絡がありましたら、掲載します。 2月7日に美郷町実証地にて実施した説明会等の様子を、宮崎県内のテレビ局3社が取材にこられ、当日夕方のニュースで放送していただきました。
【NHK、テレビ宮崎、mrt宮崎放送】 https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20200207/5060005321.html https://www.fnn.jp/posts/2020020700000003UMK http://mrt.jp/localnews/?newsid=00033154 ニュース動画が見れますので、ご覧頂ければ幸いです。 令和元年8月5日(月)、宮崎県美郷町役場にて、田中美郷町長の陪席のもと、近隣獣害対策関係者及びマスコミ向けに総務省IoT事業の説明会を実施しました。
最後に、田中町長を交えて、コンソーシアムメンバー全員(平田先生不在)による記念写真をとりました(左から、セレス古川氏、NRP栗原氏、耳川広域森林組合黒木氏、美郷町小林氏、田中町長、東京海洋大学大島先生、IoNL井内)。 総務省との契約手続きが終了し、いよいよ事業実施スタートです。
それに先立ち、7/23には、全体のキックオフ会合が開催され、採択事業者6団体が集まり、それぞれの事業内容について説明するとともに、意見交換が行われました。 総務省からは國重政務官、総務省幹部が出席し、事業採択の評価委員も参加されました。 会合の模様は、以下で公開されています。 http://www.soumu.go.jp/photo_gallery/02koho03_03003166.html 来月8/5には、現地、宮崎県美郷町にて、発表イベント、実証地見学会、現地キックオフ会合を実施します。 総務省の令和元年度 IoTの安心・安全かつ適正な利用環境の構築(IoT利用環境の適正な運用及び整備等に資するガイドライン等策定)事業に、当社を代表提案者とするコンソーシアムが採択されました。
実証事業名称:シカ等侵入防護柵の点検自動化に向けたIoTシステムの実証事業 コンソーシアムメンバー:アイオーネイチャーラボ株式会社(代表提案者)、宮崎県美郷町、耳川広域森林組合、宮崎大学、東京海洋大学、株式会社セレス、株式会社自然資源計画 詳細情報は、以下の総務省ホームページをご覧ください。 http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu02_02000250.html これまで、森林IoT推進協会代表として活動してきましたが、今月3日に「アイオーネイチャーラボ株式会社」を設立し、代表取締役として新たにスタートしました。IoNatureLabとして、森林だけでは広く自然と人々をつなげる仕組み、活動等をしていきたいと思います。引き続きよろしくお願い致します。
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Author井内正直 Archives
December 2024
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