台風24号の影響も無く、見ま森さま(MMS)の7、8号機は、順調に運用を続けています。また、本日から行田市内のA宅(屋敷林)に設置したMMS8号機の約2か月間の通信状況について報告を続けます。
子機と親機には、加速度センサーを設置してあり、風や伐採等によって倒れたりすると、加速度センサーが反応して、普段とは異なる数値となり、それによって、樹木の状態を感知することが可能です。今回は、子機と親機のそれぞれのデータについて下記に示します。 子機は、親機からSigfox中継機までの総通信回数970回のうち、14回分が、子機から親機まで未送信(受信)でした。センサー数値は、「10」が約60%、「8.6」が約37%となりました。 親機は、「8.1」が約99%を占めて、安定した数値の送信結果となりました。
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台風24号で被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。
この台風24号は昨夜、長野県を通過しました。MMS7,8号機が設置してある行田市からも比較的近いことから影響が心配されましたが、送られてきたデータから、両号機ともに、無事であることが確認できました。 A宅設置のMMS8号機からは、29日の1時頃の送信を最後に、途絶えていましたが、今朝7:09に無事送信がありました。M宅は、昨夜も約1~2時間間隔で送信があり、下記の示す通り、台風の接近に伴い、気圧が急速に低下しているのがわかります。 なお、行田市近郊の熊谷のアメダスでは、9/30の24時に、最低の気圧977.3hPa、最高の風速13.0m/sを記録しています。 本日からは、埼玉県行田市内のA宅屋敷林に設置したMMS8号機の試験運用2か月間のデータについて解析した結果を報告します。
まずは、親機からSigfox中継機までの送信回数です。下記の表に、送信間隔別に回数と、その特徴(時間帯等)を示しました。 送信回数の総数は970回となり、間隔の多い順では、1:06~07が424回、33分が201回、2:12~13が103回となりました。送信間隔が3時間以上のケースでは、1回だけの記録がほとんどであり、13:17と13:49が各2回記録されているのみです。最も送信間隔が長かったのは、9/2の午後1時頃から、20:53の間、未送信の時間帯がありました。熊谷のアメダスデータから推測すると、前日の9/1から日照時間が非常に少なくなり、ソーラーパネルの発電量が低下して、キャパシタの充電量が減少したことが原因かもしれません。 M宅設置の7号機親機には気圧センサーが格納されています。7/22~9/22までに送信された回数は3,302回、最低を示した数値は993.9hpa、最高を示した数値は1,022.3hPaとなり、平均は1,007.6hPaとなりました。下記グラフの青色グラフとなります。
比較の為に、M宅の行田市に最も近い熊谷での気象庁アメダス観測データから気圧データを入手してみました。データは、7/22の15時から9/22の15時までの1時間ごとの数値となります。下記グラフのオレンジ色グラフとなります。データ数は、1,489回となり、最低を示した数値は991.6hpa 、最高を示した数値は1,021.5hpa なり、平均は1,006.4hpa となりました。 下記グラフに示しました通り、気圧については、MMSとアメダスデータとの観測範囲に大きな違いはみられませんでした。 M宅設置の7号機親機には湿度センサーが格納されています。7/22~9/22までに送信された回数は3,302回、最低を示した数値は31%、最高を示した数値は81%となり、平均は59.9%となりました。下記グラフの青色グラフとなります。
比較の為に、M宅の行田市に最も近い熊谷での気象庁アメダス観測データから湿度データを入手してみました。データは、7/22の15時から9/22の15時までの1時間ごとの数値となります。下記グラフのオレンジ色グラフとなります。データ数は、1,489回となり、最低を示した数値は25%、最高を示した数値は99%なり、平均は75%となりました。 アメダスでは湿度85%以上が観測されているにも係わらず、MMSでは湿度85%以上は送信されていないことから、親機に設置した大型のプロテクティブベントによって湿度が調整されているのかもしれません。 M宅設置の7号機親機には温度センサーが格納されています。7/22~9/22までに送信された回数は3,302回、最低を示した数値は15.2℃、最高を示した数値は47℃となり、平均は31℃となりました。下記グラフの青色グラフとなります。
比較の為に、M宅の行田市に最も近い熊谷での気象庁アメダス観測データから気温データを入手してみました。データは、7/22の15時から9/22の15時までの1時間ごとの数値となります。下記グラフのオレンジ色グラフとなります。データ数は、1,489回となり、最低を示した数値は15.2℃、最高を示した数値は40℃となり、平均は26.7℃となりました。 アメダスデータにない41℃以上をMMSでは観測していることから、親機内が外気より若干高い温度に上昇している可能性が確認されます。 M宅設置の7号機親機からの加速度センサー値(傾き)は、下記の右グラフに示しますように、「8.9」と「9」で占められ、「8.7」は1回のみとなりました。左には、親機の画像を示しました。送信回数は、3,302回となりました。
子機には樹木の傾きを感知する加速度センサーが格納されています。この子機からの送信(親機での受信)回数は、3,184回となりました。118回は子機から未送信(親機での未受信)となりました。下記左に、M宅設置の子機画像、右に送信したセンサーデータの数値、回数、割合(%)を示します。数値「6.7」と「8.1」で全体の96%を占めました。
今年7月22日に埼玉県行田市内のM宅に設置したMMS7号機は、15:32から送信をスタートし、昨日、22日の15:30をもって2ヶ月の試験運用を達成しました。本日から、送信間隔、回数、各センサーからのデータ、気象庁アメダスデータとの比較等を実施した結果についてご紹介します。
まずは、親機からの送信間隔、回数、出現した日時等について報告します(下記の表をご覧ください)。7/22,15:32から、9/22,15:30までに、合計3,302回送信しています。なお、途中で親機からの送信が失敗したケースはありませんでした。また、送信間隔が18時間(h)8分(m)、6h56m、4h1m、2h56m、2h36mのケースがそれぞれ1回ありますが、それ以外は、ほぼ想定した範囲での送信間隔となっています。 |
Author井内正直 Archives
December 2024
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